No.1187729

アヌビス

新人さん

ディズニーの短編アニメーション映画『三匹の子ぶた』が初めて公開されたのは1933年5月27日だという。 Wikipediaによると、三匹の子豚と悪い狼の物語は、イギリスのシェイクスピア学者が1843年に初版を発行した物語集に含まれていて、広まったのは19世紀後半と考えられているようだ。だが民間伝承のおとぎ話なら もっと古くから存在していたという。世界中に広めたのは、やはりウォルト・ディズニーのアニメーション映画「シリー・シンフォニー」第1話の『三匹の子ぶた』の影響らしい。 以前は西洋でのオオカミの立ち位置は、「七匹のこやぎ」や「赤ずきんちゃん」にもあるように悪者だった。牧畜文化がさかんな社会では 羊などの家畜を狙うオオカミは害獣扱いされたらしい。しかし農耕社会だった日本の場合、オオカミは農地を荒らすイノシシや鹿を退治してくれる正義の味方だった。なかには単純にオオカミは大神であると考える人もいるようだが、畏敬されていたのは間違いない。奥多摩や、秩父一帯の神社の狛犬は、みなオオカミの姿をしているようだし、オオカミは"山の神の眷属神"といわれて万葉の時代から信仰されており、オイヌ様と呼ばれる土地もあるという。 また 長野県では産養(ウブヤシナイ)があり(元は平安時代の出産後の御祝いをする貴族の風習)オオカミが出産するとだんごや餅を重箱につめてオオカミの巣の穴の入り口に置いたりする産神(うぶがみ)的な存在でもあったようだ(産神は、出産の前後に産婦と赤子を守る神だ。他の神は赤不浄のため出産に近づかないが、産神だけはけがれをいとわず出産に立ち会い、産婦と生まれた子を守る出産専門の守護神)。またアイヌの人々はオオカミを神であるホルケウカムイ(遠吠えの神)として崇拝していた。十勝や日高などの一部のコミュニティでは、白いオオカミと女神の交わりからアイヌが生まれたという起源神話があるという。 日本人はそんな畏怖の念をオオカミに抱いていたはずなのに、明治時代に狂犬病が流行したのをきっかけに オオカミは危険な存在として、北海道も本州も 人が絶滅させてしまった。 山の神の眷属神を滅ぼした祟りなのだろうか、今頃になって僕らは自然に復讐されている気がする。食物連鎖の頂点が不在となった山は、クマ、シカ、イノシシ、サルなど他の動物たちの生態系バランスが崩れ、歯止めが効かなくなっているように思えるのだ。 何百年もの間ヨーロッパでは、ほぼ絶滅状態にあったオオカミが、保護活動の結果 驚異的な復活を果たしている。しかし2024年は羊とヤギの家畜、約4300匹がオオカミに襲われているそうだ。 北米のオオカミも19世紀の乱獲で 一時は絶滅が危惧されるまでに減少したが、その後の保護活動により生息数が回復したが、近年は増えすぎたオオカミを殺処分する事案も出てきている。 絶滅させたり、過保護にして増やしすぎたのはすべて傲慢な人間のはずなのに、日々のニュースでそれを指摘するコメンテーターすらいないようだ。おそらく人間には自然をコントロールする能力など、まったくないのだろう。 非力な僕は オオカミが悪者だというイメージを世界中にばらまいて、社会をおかしくしたディズニーに責任を取ってもらうしかないと考えた。どうしたら良いかというと、贖罪のために新作アニメを発表してもらうのだ。エジプトのアヌビス(頭部がオオカミの神)に出演してもらい、タイトルは 「おぉ 神よ!」

2026-05-27 14:27:10 投稿 / 978×734ピクセル

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